港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.08

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喘息と「肥満細胞」

山梨大学大学院総合研究部の研究グループは、喘息の患者が吸入するステロイド薬に対して反応しない免疫細胞を同定したと発表しました。日本で喘息に罹患している方はおよそ900万人。その数は年々増え続けているようです。喘息を発症すれば、その人のQOL(生活の質)は著しく低下します。また、医療費の負担も増加するわけですから、まさに社会的問題なのです。ただここ数十年その治療法は進歩し、吸入ステロイド薬によって気道の炎症をコントロールできるようになったと言われています。しかし、その吸入ステロイドはあくまで対症療法に過ぎず、治療をやめると再発するというスパイラルに陥るのです。それゆえ、完治できる決定的な治療法が求められているのです。実は、喘息が治癒しない理由は、「肥満細胞」の活性化にあるようです。もし気道における肥満細胞をコントロールできれば、喘息を完治できると言うのです。本研究グループは、今後、その肥満細胞を標的とした治療法の開発に取り組んでいきたいと述べています。

 

20231205pr.pdf (yamanashi.ac.jp)

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