港区立高輪いきいきプラザ

2024.11.08

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小細胞肺がんの新たな治療法

肺がんには、大きく4つの種類があるそうです。一つ目は、腺がん。大抵は、肺の奥のほうの細かく枝分かれした先にできるとか。タバコを吸わない人にできる肺がんの多くがこのタイプ。肺がん全体の半数程度を占めるといわれています。二つ目は、扁平上皮がん。タバコとの関係が高く、大部分は肺の入り口に近い肺門部にできるようです。三つ目は、大細胞がん。腺がん同様、主に肺の奥のほうの細かく枝分かれした先にできるとか。そして、四つ目が、小細胞がん。多くは肺の入り口に近い肺門部に発生。発育成長が早く、転移もしやすいのが特徴だとか。このタイプは肺がん全体の1015%を占めるということです。さて、本題ですが、この難治性の小細胞肺がんに対する「ATR阻害剤と抗PD-L1抗体の併用療法の有効性を、細胞株や動物を用いた実験で確認した」と発表したのは、長崎大学病院がん診療センターらの研究グループです。具体的には、DNA損傷チェックポイントを活性化して細胞周期の停止を引き起こすATR阻害剤とT細胞の活性を抑制もしくは停止させるなど免疫抑制機能を有するPD-L1抗体が、「がん免疫の活性化を促進し、腫瘍を攻撃するリンパ球が腫瘍内に浸潤することを確認できた」と述べています。今回の研究の背景には、小細胞肺がんは急速に増大し、早期に転移する特徴があり、治療法の開発に難渋している疾患の一つであることが挙げられています。また、現在承認されている薬剤の種類も少なく、新たな治療法の開発が求められているのです。今回の研究成果によって、本研究グループは「更に治療効果の高まることが期待できる」と結んでいます。
小細胞肺がんの治療に新たな可能性を発見 ― ATR阻害剤と抗PD-L1抗体の併用療法の有効性を確認 ―|長崎大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM

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