港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.06

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老人ホームと診療看護師

「診療看護師配置で変わる老人ホームの未来」と題したプレスリリースを行ったのは、岡山大学学術研究院ヘルスシステム総合学科学域らの研究グループです。具体的には、「特別養護老人ホームにおいては医師の配置義務のあるものの常勤していない場合が多く、看護師が医療ケアの主力となっている」とのこと。本研究グループは、一定レベルの診察を自律的に行えるように診療看護師を配置したことで、緊急受診の減少や医療費の抑制などに効果があったことを明らかにしたそうです。本研究によると診療看護師は、従来の看護師よりも緊急時における処置を実施できるだけでなく、患者を全体で捉えられるように疾患に関する知識や治療内容について専門的な教育を受けており、患者の病状をタイムリーに捉え適切な処理を行うことができると述べています。因みに高齢化社会において診療看護師の役割と経済的効果を明らかにした本研究は、第9回日本NP学会学術集会で最優秀演題賞を受賞したということです。ところで、補足ですが、診療看護師とは「幅広い医療行為ができる看護師」のことで1960年代に米国で広まったナースプラクティショナー(NP)の日本版です。2010年度から試験制度が始まったとか。最大のメリットは、現場の医師の判断を待たず、患者に対してタイムリーな処理ができることだと言われています。

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1167.html

 

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