2024.10.18
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「光線力学療法」って何?
近年注目されている副作用の少ないがん治療法の一つである「光線力学療法」をご存じですか?この治療法ですが、「薬剤 となる光感受性物質を体内に投与したのち、がん組織にレーザー光を照射します。光を吸収した薬剤は、酸素にエネルギー移動を起こし、がん細胞障害性を有する活性酸素を発生させてがんを治療する」というもの。ただ、「本治療法に利用可能な光感受性物質は水に溶けにくいことに加え、発生した活性酸素に対する安定性が低いため、投与量が増え、その結果、 副作用が増大するという欠点を持っている」というのです。そこで、富山大学 学術研究部 薬学・和漢学系の研究グループは、「環状オリゴ糖 (シクロデキストリン )によって光感受性物質を封止したロタキサン型薬剤を開 発した」と発表しました。「本ロタキサン型薬剤は効率良くがん細胞内に取り込まれ、既存薬よりも約 50 倍の薬効を 示した」そうです。本研究グループは、「ロタキサン構造を有する医薬品は市場に存在せず、本成果は創薬研究に新たな潮流を生み 出すことが期待される」と述べています。
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。 高輪いきいきプラザ SM