2024.10.16
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「AI心房細動検」とは?
東京科学大学(旧東京医科歯科大学)が東京都の大学研究者による事業提案制度として、東京都民を対象とした不整脈早期発見の検診事業 「寝たきりを20%減らすAI心房細動検」を開始すると発表したのが今年の6月。その後、8月にはAIで心房細動のリスクを予想する心電計に公的医療保険が初めて認められました。そして、心房細動の患者と未診断の人の計約2300人分の心電図データをAIに深層学習(ディープラーニング)させ、隠れ心房細動の兆候を察知するとのこと。具体的には、約10秒間の波形からリスクを4段階で判定し、国内の臨床試験では7割の精度で隠れ心房細動を見つけたというのです。10月9日付ヨミドクターの記事によると、「心房細動は、心房の上部で作られる電気信号の異常により心房が不規則に震えることで起こり、 動悸やめまいなどの症状が表れる場合もある」という病気です。もし異常が見つかれば、太ももの付け根などからカテーテル(管)を通し、異常な信号が流れる部位を高周波電流などで焼くカテーテル治療や、抗凝固薬の服用による治療を行うそうです。今回のAI心房細動検ですが、「リスクが高い人を絞り込み効率的に診断し、速やかに治療につなげられる」と期待が寄せられています。
「 寝たきりを20%減らすAI心房細動検診 」 | 国立大学法人 東京医科歯科大学 (tmd.ac.jp)