2024.10.04
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栄養強化食品とサプリメント
東邦大学医学部らの研究グループは、2012年に収集された日本人の食事摂取量データを分析し、「いわゆる『健康食品』」(栄養強化食品およびサプリメント)が、栄養素の摂取量にどのくらい寄与しているのかを明らかにしたと発表しました。今日、サプリメントの利用はごく当たり前になっています。食品の栄養不足を補うために、ビタミンやミネラルなど様々なサプリメントが利用されていますが、気を付けたいのは、特定の栄養素の過剰摂取を招く恐れがあることです。そこで、「日本人成人の栄養強化食品やサプリメントの利用者において、それらが、栄養摂取量および栄養摂取量の適切性(具体的には、食事摂取基準の順守)にどのように寄与しているかを調べることにした」というわけです。栄養強化食品および/またはサプリメントの利用者と特定された122 人(参加者の 31%)において、それらからの栄養素摂取量が各栄養素の総摂取量に占める平均割合は、調査した全25種類の栄養素について、栄養強化食品では4%未満、サプリメントでは21%未満だったそうです。結論として、「栄養強化食品とサプリメントは、ビタミンB6を除いて、日本人の利用者が過剰摂取のリスクなしに特定の栄養素を適切に摂取するのに役立っていましたが、栄養強化食品やサプリメントの利用者は、通常の食事においても、非利用者よりもビタミンやミネラルの摂取量が多い傾向にあることから、栄養強化食品やサプリメントは、その利用の必要性が相対的に低い人が使用している傾向にある可能性がある」と述べています。
「いわゆる『健康食品』」は、栄養素の摂取量にどのくらい寄与しているのか? | プレスリリース | 東邦大学 (toho-u.ac.jp)
画像はプレスリリースから引用させていただきます。高輪いきいきプラザ SM