港区立高輪いきいきプラザ

2024.10.02

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手術中に末梢神経の血流状態を可視化

末梢神経が骨や靭帯などに圧迫されて、手や足にしびれや筋力低下などの症状が出ることを「慢性絞扼性末梢神経障害」というそうです。そこで、症状を改善するためには、神経を圧迫している要因の排除や神経を再建する手術が必要だそうです。その際、神経が圧迫され血流が低下した部分を手術中に目視で確認できれば、手術精度の向上や重症度の判断、予後の予測にも繋がるだろうと、大阪公立大学大学院医学研究科整形外科学らの研究グループは、「脳外科や眼科の手術で用いられるフルオレセイン蛍光造影法(FAG)に着目」。そこで、「ウサギモデルを用いて評価したところ、正常な血流状態の部分は緑色に光り、血流が低下した部分は光らないため、血流状態を目視で確認することができた」そうです。本研究グループは、「電気刺激を用いた術前検査では重症度が判断しにくい場合の術中診断や、再建手術に踏み切るかどうかの判断にも活用できる」と述べています。そして、「今後、この技術は治療の難しい重症の神経障害の手術の精度を高める可能性があると考えています」と結んでいます。

神経を光らせて、末梢神経障害の血流状態を可視化!|大阪公立大学 (omu.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM

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