2024.10.02
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AIがナスカの地上絵発見に貢献
「AIによってナスカ調査が加速したことで、既知の具象的な地上絵の数がほぼ倍増し、地上絵の目的が明らかになった」と発表したのは、山形大学ナスカ研究所とIBM研究所の共同研究プロジェクトチームです。実際、AIによって加速化された調査によって、6か月間の現地調査で新たに303個の新地上絵が特定されたということです。レリーフタイプの地上絵には、人や家畜(ラクダ科動物)などのモチーフが描かれているとか。本研究グループは、「少量のトレーニングデータでも高いパフォーマンスを発揮する強力なAIモデルを開発」。このモデルにより、地上絵が存在する可能性の高いエリアを特定することが可能となったといいます。つまり、AIモデルが提示した地上絵の候補の中から、平均36件を精査することで、地上絵の可能性が高い候補を1件見つけることができたと述べています。さて、地上絵の目的ですが、本研究結果によると、「面タイプの地上絵には、人間自身や人間によって飼育された家畜などが主に描かれている。これらの地上絵は通常、ナスカ台地を縦断する曲がりくねった小道から見える。おそらく個人または小規模なグループが制作し、観察していたと考えられる」とのことです。また、「巨大な線タイプの具象的地上絵には、主に野生動物が描かれている。これらは、直線や台形の地上絵ネットワークに沿って分布しており、おそらく共同体レベルで儀式的な活動のために制作・使用されたと考えられる」と述べています。因みに、ナスカの地上絵は、ユネスコの世界文化遺産として広く知られていて、それらの地上絵は、少なくとも2000年以上前に描かれ、1920年代に発見されたそうです。
AIによってナスカ調査が加速したことで、既知の具象的な地上絵の数がほぼ倍増し、地上絵の目的が明らかになった|新着情報:プレスリリース|国立大学法人 山形大学 (yamagata-u.ac.jp)
画像はプレスリリースより引用させていただきました。SM