2024.09.27
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完全寛解って何?
「2019年に白血病を公表した競泳の池江璃花子選手が、正常な機能が回復した状態を指す完全寛解(かんかい)を迎えた」との報道がありましたが、完全寛解とは何でしょうか?国立がん研究センターのHPによると、「治療の結果、がんによる症状や検査での異常が見られなくなり、正常な機能が回復した状態のこと」なのだそうです。ただ、完全寛解になっても、治療の終了を意味するのではないのだとか。NPO法人エスビューローのHPによると、たとえ完全寛解であっても体の色んなところに白血病細胞が隠れている可能性があるとのこと。したがって医師は薬を続けるかも知れないといいます。つまり、それは隠れている白血病細胞をやっつけるためだそうです。それを地固め療法、強化・維持療法と呼ぶとのこと。9月25日付産経新聞によると、「池江選手の急性リンパ性白血病における完全寛解は、骨髄中の白血病細胞の割合が5%以下になった状態」で、完全寛解の状態が5年ほど続くと、その後に再発することは稀だといわれており、この状態に至ると「根治」と呼ばれると報じています。ともあれ、「私の中には逃げるという選択肢はないので、これからもそんな自分と闘いながら全力で競技と向き合いたいと思います」(同記事より引用)という池江選手の言葉から、改めて生きることの素晴らしさを教えられたような気がしました。