2024.09.20
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認知症と漢方(ハーブ)
大阪公立大学大学院医学研究科老化・認知症制御学寄附講座らの研究グループは、民間企業との産学連携により、「漢方薬やハーブティーの素材に、認知症を予防し脳を若返らせる作用があることを発見した」と発表しました。ご存じのように、「認知症は、異常なタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞が変性することで発症」。そして、「神経細胞が死んだ後では、異常なタンパク質を取り除いても効果はないため、神経細胞が元気なうちから認知症を予防することが重要」なのです。本研究グループは、「食品に着目し、ハーブティーの素材であるママキ葉や、漢方薬の素材である石菖や酸棗仁から、独自の方法で試料を調製し、これらの試料を認知症モデルマウスや正常老齢マウスに1カ月間経口投与したところ、認知症モデルマウスの病理が改善され、認知機能や運動機能も回復した」と述べています。加えて、「酸棗仁は、老齢マウスの細胞老化を抑え、若いマウスと同レベルにまで認知機能を向上」させたそうです。当プレスリリースは、「これらの食材・製法を用いることで、中高齢者が自らの判断で購入・服用できる認知症予防食品の開発が可能となり、認知症の克服に役立つものと考えられます」と結んでいます。因みに、「酸棗仁」は、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を乾燥したものだそうです。漢方的には、鎮静、安眠、止汗などの効能があり、不眠、多汗、寝汗などに用いられているとか。
認知症のない社会を目指して。漢方薬やハーブティーの素材に認知症予防や脳を若返らせる作用があることを発見|大阪公立大学 (omu.ac.jp)
画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM