港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.01

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身近な雑草とその故郷

雑草という草はないと言ったのは植物学者の牧野富太郎博士。とは言え、私たちは身近に生えている草の名前を知っているわけではありません。その雑草ですが、数百種開花スケジュールがその雑草の原産地域に大きく影響を受けていることを発見した、と発表したのは東京大学大学院農学生命科学研究科及び千葉大学大学院園芸学研究院らの研究グループです。実は、日本では穀物の輸入などを通じてヨーロッパや北米をはじめ様々な大陸から多くの雑草が侵入しているのだそうです。そこで、外来雑草の開花時期に着目し調査した結果、日本に育成する外来雑種は、春咲き(3~5月)はヨーロッパ原産、秋咲き(9~11月)は北米原産が多いことが分かったそうです。つまり、日本に侵入しても原産地域による開花特性を維持していたということです。本研究グループは、「日本に侵入している生物の予測や評価など、外来生物の適切な監理に役立つだろう」と述べています。最後に、研究者のコメントをご紹介します。「身近な雑草の花を見て、その故郷が想像できるロマンを感じませんか?」。

 

https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/info/post_1253.html

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