港区立高輪いきいきプラザ

2024.09.04

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アルコール依存症と酒飲みの違いは?

厚労省のe-ヘルスネットによると、「アルコール依存症」について次のように説明しています。少し長くなりますが、引用すると、「どこからがアルコール依存症で、どこまでが普通の酒飲みかという線引きは、はっきり出来るものではありません。しかしアルコールに依存性がある以上、飲酒をしている人は誰でも依存症の回路がゆっくりと脳の中で作られていきます。つまり飲酒をしていれば、誰もが依存症になる可能性があるということです。アルコール依存症はゆっくりと進行していくため、依存が作られている途中では自分では気付きませんが、しまいには飲酒によって問題があるにもかかわらず、飲酒をコントロールできなくなります。そのコントロールできない状態がアルコール依存症なのです」。つまり、アルコール依存症と単なる酒好き・酒飲みの境界線は明瞭ではありませんが、飲酒をコントロールできない状態まで行くと、「アルコール依存症」という事になります。前置きが長くなりましたが、国立病院機構久里浜医療センターの調査によると、65歳以上でアルコール問題を抱える人は増加傾向にあるということです。約30年前と比べ「男性で2~3倍、女性で2倍程度に増えている」とか。8月26日付時事メディカルの記事によれば、高齢者の場合、「加齢で筋肉量が減ることで、体に水分をためる『器』が小さくなり、血中のアルコール濃度が上がってしまいます」。つまり、若い頃には酔わずにいられた量でも酔いやすくなるというわけです。また、同記事によると、高齢者は飲酒の影響で食事を取らなくなる傾向があり、低栄養状態が懸念されると指摘しています。本来、加齢とともに飲酒量も減らしたいところ。ところが、アルコールが切れるとイライラし、八つ当たりする人は、すでにアルコール依存症かもしれません。医療機関で相談するのがベストですが、もし抵抗感があるのであれば、まずは「節酒」を心掛ける事でしょうか。

 アルコールと依存 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

 高齢者の飲酒問題~患者数2倍以上に(国立病院機構久里浜医療センター 横山顕部長)~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト (jiji.com)

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