港区立高輪いきいきプラザ

2024.08.28

  • ニュース

配偶者の心血管疾患(CVD)と本人の認知症の関係

心血管疾患(CVD)が認知症の発症につながる重要なリスク要因であることはよく知られていますが、配偶者の心血管疾患(CVD)によって本人の認知症リスクが上昇することは今まで研究されてきませんでした。そこで、京都大学白眉センターらの研究グループは、全国健康保険協会(協会けんぽ)の医療レセプトのデータ(約9.3万人)のデータを用いて、調査研究を行い、「配偶者の心血管疾患(CVD)によって本人の認知症リスクが上昇することを明らかにした」と発表しました。具体的には、「全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入する世帯主(被保険者)とその被扶養者を対象とし、被扶養者のCVD発症(脳卒中、心不全、心筋梗塞)の有無における世帯主の認知症診断のリスクの変化を比較し、その結果、被扶養者がCVDを発症した家庭では、そうでない(被扶養者がCVDを発症していない)家庭と比べて、世帯主が認知症の診断を受けるリスクがより高く認められた」と述べています。本研究グループは、「患者本人の健康状態のみならず、世帯全体を意識したケアを提供することは、認知症への対策において重要な視点となる可能性があります。このような家族単位での健康に着目した研究は世界的に見ても限られているため、更なる知見の創出と効果的な施策の開発が求められる」と結んでいます。

配偶者の心血管疾患と本人の認知症の関係が明らかに | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。SM 

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む