港区立高輪いきいきプラザ

2024.08.02

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フグにフグ毒を与えると?

フグの毒といえば、テトロドキシンですが、実はフグにとってのフグ毒の役割は十分にわかっていないのだそうです。他の魚からの捕食を回避する効果や、フグ自身のストレス軽減効果などが挙げられていますが。さて、「フグにフグ毒を与えるとどうなる?」のか。東京大学大気海洋研究所らの研究グループが「トラフグの生育初期にテトロドトキシン(TTX)入りの餌を与えると腸内細菌叢がどのように変化するのかを調べた」そうです。すると、「腸内細菌叢を構成する一部の細菌種の組成が変化し、それに応じて予測される腸内細菌叢の機能が変化する可能性があることがわかった」そうです。ただ、今回の研究結果は、こうした腸内細菌叢の機能的な変化が、フグに対して良い影響を与えるのか悪い影響を与えるのかについては現時点では明らかではないとのこと。今後は、「こうした点について明らかにすることで、より良い飼育環境の構築や、自然環境における生態解明を通じた適切な資源管理につながるだろう」と述べています。

20240731|学術ニュース|東京大学大気海洋研究所 (u-tokyo.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM 

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