港区立高輪いきいきプラザ

2023.11.29

  • ニュース

胃がんの悪性化

日本対がん協会によると、21年度男性は肺がん、大腸がん、胃がんの順に、女性は大腸がん、肺がん、すい臓がんの順にがんによる死亡数が多い結果になっています。さて、胃がんについてですが、その発生リスクとして、ピロリ菌が関係していると言われています。次に、喫煙、ストレス、塩分、アルコールなどが原因なのだそうです。そこで本題ですが、山梨大学大学院総合研究部医学域外科学講座らの研究グループは、「胃がん細胞に教育された多様ながん周囲間質組織が悪性化に関与」と発表しました。がん組織内にはがん細胞の外に間質組織が豊富に存在していることは以前から知られていましたが、それがどのように生み出されるか、そして胃がん患者にどう影響を及ぼすかについては明らかでなかったそうです。本研究では、胃がん関連線維芽細胞は、がん細胞から「教育」を受けること、そこで異なる性質を持つがんが生み出されること、そしてそうしたことが胃がんの悪性度を決定づけていることを明らかにしました。今後は、該当するがん関連線維芽細胞の多様性に焦点を当てた解析を行い、そこを標的とした新規治療開発につなげていきたいと述べています。

 

https://www.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2023/11/20231115pr.pdf

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