2024.08.02
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食品の核酸に抗がん効果
「食品中の核酸が抗がん効果を持つことを発見!」と発表したのは、大阪公立大学大学院生活科学研究科らの研究グループです。本研究では、「食品に含まれる核酸の新たな生理作用として、抗がん効果に着目し、核酸の消化過程で発生するヌクレオシドが細胞分裂を阻害し、がん細胞の増殖を抑制することを明らかにした」と述べています。肉や魚介類、豆類などの食品中に多く含まれる核酸は、免疫調節機能やアルコール性肝疾患の予防効果など、さまざまな生理作用を持つことが知られているようですが、核酸の新たな生理作用の可能性として抗がん効果に着目したというわけです。当プレスリリースによると、核酸を多く含むトルラ酵母と鮭白子からそれぞれ抽出したRNA、DNAを用いて、その抗がん効果を検証したところ、核酸の消化過程で生成されるヌクレオチドやヌクレオシドが、がん細胞の増殖抑制効果を持つことが分かったそうです。本研究グループは、「食品を用いたがん予防への大きな一歩となる成果」と述べ、「今後さらなる分子メカニズムの解明と、がん予防への応用の可能性を探求していきたい」と結んでいます。
食品中の核酸が抗がん効果を持つことを発見!|大阪公立大学 (omu.ac.jp)
画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM