2024.07.28
- ニュース
慢性腰痛最新治療(NHKより)
NHK「今日の健康」で慢性腰痛の最新治療についての解説がありましたので紹介します。
解説の中で慢性腰痛は次のようなものとされています。『腰痛のなかには、なかなか治らず長く続くものがあり、3か月以上続くものを慢性腰痛といいます。患者数は日本国内で約1300万人と推定されています。慢性腰痛は、ぎっくり腰のように、急に生じる強い痛みではなく、重苦しい痛みがだらだらと続いたりします。よくなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。』
本来脳には痛みをやわらげる仕組みがあると、脳内の神経伝達物質の流れで説明されています。曰く、痛みを感じた脳はドーパミンを放出、それを受けてμオピオイドが放出、それに反応してセロトニンやノルアドレナリンが放出され、このセロトニンとノルアドレナリンが痛みを感じる経路を遮断するというものです。
ところがストレスを感じるとこのセロトニンやノルアドレナリンが出にくくなり、痛みを和らげる仕組みが働きにくくなるというのです。放送(以下のリンク)では「BS-POP(ビーエスポップ)」という簡単なストレスチェックの方法も紹介しているので一度やってみてはいかがでしょうか。ストレスがご自身の腰痛を治りにくくしているかもせれません。
結論として本解説では、ストレス対策として、『考え方を変え、それを行動に反映させて生活を変えていく「認知行動療法」です。ストレスで腰痛が長引くという悪循環を断ち切ることが目的です。』としています。
あとは、「運動をする」「好きなことをする」でドーパミン、セロトニンの放出を促すことが勧められています。
最後は飲み薬として2つの薬が紹介されています。当然、医師に相談し正しい処方の上で使用する必要はあります。
・「デュロキセチン」:脳でのセロトニンやノルアドレナリンの減少を防ぐことで痛みを抑える
・「弱オピオイド」:オピオイドも痛みを和らげる仕組みに関わる物質の1つ
詳細はこちら 腰痛 攻略 「慢性腰痛 最新治療」 - きょうの健康 - NHK
脳の中の神経伝達物質の状況は見えないのですが、運動をし、ストレスを減らし、好きなこと/楽しいことをするということが腰痛緩和にプラスに働くことは確かのようです。
高輪いきいきプラザ H.H.