港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.27

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人工透析と歯科治療の不思議な関係

人工透析を受けている方は年間粗死亡率が高く、脳心血管病と感染症が主要な死因だそうです。その人工透析患者さんの中で、むし歯治療、歯周病治療、入れ歯治療などを含めた一般的な歯科治療のために歯科受診をしている方や、予防的なメインテナンスのために歯科受診している方では、全く歯科を受診していない方と比較して、脳心血管病や感染症といった致命的な合併症の発生率は異なるのではないかと仮説を立てたのは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科らの研究グループです。そこで、本研究グループは、10,873名の人工透析患者の診療報酬明細書(レセプト)データを分析したそうです。その結果、適切な歯科受診は人工透析を受けられている方の脳心血管病や感染症という致死的な合併症の発生を抑制し、生命予後の改善に有用である可能性が示唆されたと述べています。従って、「人工透析治療に関わる医療従事者は口腔環境の重要性を認識し、口腔ケアや歯科受診を促すような対策を講じる必要がある」と結んでいます。

お口のメインテナンスが脳心血管病(CVD)と感染症のリスクを下げる可能性 」【三上理沙子 特任助教】 | 国立大学法人 東京医科歯科大学 (tmd.ac.jp)

画像はプレスリリースから引用させていただきました。SM

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