港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.24

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アルツハイマー病治療に新たな光

「アルツハイマー病を含むタウオパチーと総称される神経変性疾患の患者脳に観察される特定の変異を持つタウタンパク質が、どのようにして異常な凝集体を形成するのか」、十分に解明されない中、早稲田大学理工学術院らの共同研究グループは、「タウタンパク質の凝集メカニズムの一端を明らかにした」と発表しました。具体的には、「光反応タンパク質CRY2oligを使用することで、タウタンパク質の動きを制御し、病気の進行メカニズムを解明する手がかりを得ることができた」そうで、これにより、「アルツハイマー病などの治療法開発の基礎的知見の蓄積に貢献できる可能性がある」と述べています。当プレスリリースによると、「タウタンパク質は、細胞の中に存在し、微小管という細胞の構造を安定させる細胞骨格に結合する」のだそうです。しかし、アルツハイマー病などの神経変性疾患では、タウタンパク質が異常リン酸化される等により、微小管から離れること、また水溶性の状態から不溶性の塊を作ってしまうのだとか。この異常なタウタンパク質の密な塊(凝集体)が、病気の進行に関与していると考えられているそうです。今後の研究の進展に期待しましょう!

光でタンパク質の凝集を誘導するツールがアルツハイマー病患者等の脳に生じるタウ凝集生成メカニズムの新たな理解を導く – 早稲田大学 研究活動 (waseda.jp)

画像はプレスリリースを引用させていただきました。SM

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