港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.17

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AI活用で「MRI脳容積解析」の簡便化

認知症診断などにおいてニーズが高い「MRIによる脳容積解析」の技術が大きく進歩しているようです。順天堂大学保健医療学部診療放射線学科らの研究チームは、富士フイルムメディカルシステム開発センターとの共同研究において、「人工知能を利用することで、従来の手法と比較して処理時間を大幅に短縮し、脳区域を最大107区域まで抽出することができる」と発表しました。加えて、「時間的・人的コストの観点からMRIを用いた脳容積解析を簡便に使える環境を提供することが可能となり、脳萎縮の評価のみならず、疾患の診断や脳年齢評価などに繋がる技術として、多様な活用が期待できる」とも述べています。ご存知のように、脳の萎縮は、さまざまな脳疾患で生じることが知られており、その代表的なものがアルツハイマー型認知症で、特定の部位の萎縮がみられることがわかっています。今回発表した本研究では、AIを用いることで簡便・短時間に脳容積解析を可能とすることを目指したということです。本研究グループは、「認知機能低下に関連した疾患の治療効果判定や、脳年齢評価による予防医学への応用研究などを通じて、本技術の有用性を検証しながら、健康維持に貢献する情報提供環境の構築を推進していきます」と結んでいます。

 SM

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