港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.10

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転倒の確率を推定するツールとは?

1年以内に転倒する確率を推定する転倒確率評価ツールを共同開発した」と発表したのは、大阪公立大学大学院医学研究科、兵庫県立大学地域ケア開発研究所らの研究グループです。具体的には、「いきいき百歳体操」に参加し、体力測定や基本チェックリスト(日常生活動作や運動機能、閉じこもり、口腔機能、認知機能、うつなどに関するアンケート)に回答した、洲本市の地域在住高齢者のデータベースから、転倒リスクを評価するための計算式と高齢者自身でも入力しやすい転倒確率評価ツールを開発したと述べています。ご存知のように、高齢者の転倒予防は、健康寿命を延ばすことだけでなく、医療費や介護費を抑制することにもつながる重要なテーマです。当プレスリリースによると、2008年の世界保健機関(WHO)からの報告によると、65 歳以上の高齢者の3人に1 人が毎年転倒しているのが現状なのだとか。特に高齢者の転倒で注意しなければならないのは骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折だそうです。この骨折は、「わずかな衝撃にもかかわらず生じる骨折のことで、一般的には起立状態からの転倒で骨折してしまうような骨粗鬆症に関連する骨折」です。せぼね(椎体骨折)、ふとももの付け根(大腿骨頸部骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)、肩(上腕骨近位端骨折)が骨折を起こしやすい部位であり、高齢者の要介護や寝たきりの原因となりうることは周知の事実です。また、本研究では口腔機能と転倒リスクの関係にも注意を促しています。では、どう対処すればよいのか。本研究グループは、「高齢者の転倒予防については、低負荷のレジスタンス運動やバランス運動、転倒リスクの評価などの取り組みが効果的である」と結んでいます。

omu.ac.jp/assets/attachmentfile/attachmentfile-file-48873.pdf

 (画像はプレスリリースから引用させていただきました) 

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