港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.10

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アイドリング脳って何?

富山大学学術研究部医学系生化学講座の研究グループは、「マウスで、睡眠中でも 脳は活動を続けて情報を処理し推移的推論の演算を行っていることを見出すとともに、その神経細胞レベルの仕組みを初めて明らかにした」と発表しました。 脳が睡眠中や休息中でも活動して情報を処理していることを「アイドリング脳」と呼ぶそうです。本研究グループは、「科学的な発見が夢の中に出てきた例は数多く知られていますし、取り組んでいた課題が睡眠の後や休息中に解決されることは多くの人が 経験している」と述べています。ただ、睡眠中に脳の神経細胞がどのような活動をして情報を処理しているのかは不明なままだったそうです。そこで、本研究グループは、マウスを用いて実験した結果、「睡眠中でも脳の神経細胞は意味のある活動を続けており、覚醒時の学習中とは 異なる重要な情報処理を行っていることがわかった」とのことです。「情報処理におけるアイドリング脳の役割に関する今回の研究は、潜在意識下の脳機能の理解に繋がるものであり、また脳が持つ潜在的な能力をさらに発揮する方法の開発に繋がると期待される」と本研究グループは結んでいます。

20240624-2.pdf (u-toyama.ac.jp)

(画像はプレスリリースから引用させて頂きました)

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