港区立高輪いきいきプラザ

2024.07.05

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唾液緩衝能とうま味感受性の不思議な関係

唾液の緩衝能(かんしょうのう)をご存じですか?唾液緩衝能は、「口の中の酸やアルカリを中和する役割を持ち、これにより歯が酸により溶かされることを防いだり、酸による組織の損傷を和らげたりする能力」のことだそうです。前置きはさておき、岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)口腔生理学らの研究グループは、唾液緩衝能と味覚感受性との関連について調べたところ、酸味の感受性には影響せず、うま味感受性と関連することが分かったと発表しました。本研究グループは、「うま味は食べ物のおいしさに関係する味覚。しっかりと唾液が出ると唾液緩衝能も高まることから、唾液分泌を促すことで、食べ物をよりおいしく感じることができるかもしれません。おいしく食べ物を食べることは、人類共通の欲望です。よりおいしく食べ物を食べるために、唾液はたくさん分泌される方が良いのかもしれません」と述べています。唾液のパワーに改めて注目したいですね。因みに、唾液中には、細菌の活動を抑える様々な物質が含まれます。また、脱灰された歯質の再石灰化を促進し、ベンゾピレンなどの発がん性を抑制する作用があることもお忘れなく。

唾液が“うま味”の感じ方に影響を与えることを発見!~うま味を敏感に感じるには唾液の“緩衝能”が重要~ - 国立大学法人 岡山大学 (okayama-u.ac.jp)

(画像はプレスリリースから引用させていただきました)

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