2024.06.24
- ニュース
もやもや病とは?
6月24日付日刊ゲンダイヘルスケアに「もやもや病」を経験した方の体験談が掲載されていましたが、ご本人の言葉を引用させていただくと「内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなって、脳の血液不足が起こりやすくなり、その不足を補うために細い脳血管が次々に生まれてもやもやとした塊になる病気」なのだそうです。難病情報センターのHPを参照すると、「内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなる」そうです。で、「血流不足を補うために拡張した脳内の血管、『もやもや血管』が脳底部や脳室周囲などに見られることが特徴」だとか。因みに、「もやもや病で細くなる血管は『ウィリス動脈輪』という血管の環状交差点をつくっている」ということです。そのためウィリス動脈輪閉塞症とも呼ばれています。残念ながら、現在のところはっきりした原因は解明されていないようです。ただ、「ある特定の遺伝子を持つ方(RNF遺伝子多型;p.R4810K)に発症し易い傾向があることまでは最近の研究で明らかにされている」(同HPより)とか。そして、「遺伝の関わる疾患ではあるけれども、必ずしも親子や兄弟で伝わるとは言い切れないというのが現在のデータが示す事実」なのだそうです。この病気、人口10万人あたり6-10人程度いるようです。さて、治療法ですが、手術治療が効果的で原因となっている内頚動脈の閉塞を直接治すものではなく、新たに血流の供給をするようなバイパス経路を作成するそうです。上述の難病情報センターによれば、「手術後しびれや脱力などの発作がたびたび起こる例であっても半年~1年程の経過で安定することが大多数」と述べています。ともあれ、脳の血管の閉塞に関しては、当初と同じ状態が何年も何十年も変わらない人もいれば、徐々に進行していく人もいるとか。また、症状が出始めた時に脳出血や脳梗塞を起こした場合は、「運動麻痺、言語障害、高次脳機能障害などが後遺症として見られることがしばしばある」ということですから、大変厄介な病気であることには違いありません。詳細については下記のアドレスまで。