港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.21

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新規マラリア治療薬の開発

世界3大感染症の1つのマラリア。原生生物であるマラリア原虫が引き起こす感染症でハマダラカが媒介します。その新たな薬剤開発に取り組んでいる順天堂大学医学部熱帯医学・寄生虫病学講座および慶應義塾大学薬学部らの共同研究グループは、「近年同グループが発見した新規マラリア治療薬候補物質の化学構造を改良した」と発表しました。今回、同研究グループは「新たなDIF誘導体をデザイン・合成し、その化合物が第一選択薬であるアルテミシニン耐性原虫を含む既存薬剤への耐性原虫に強力な抗マラリア活性を有することを証明した」とのことです。本研究成果のポイントは、専門用語になってしまいますが、

    抗マラリア活性を持つ細胞性粘菌由来の化合物DIF-1から新たなDIF誘導体を合成

    In vitro(実験用ディッシュ内)およびin vivo(生体内:マウス)において、新規DIF誘導体はより強力な抗マラリア活性を発揮

    アルテミシニン耐性原虫をも駆逐できる新規マラリア治療薬の開発へと述べています。

2022年には世界で年間2億人以上の新規感染者が発生し、60万人以上が死亡しているそうです。今後、本研究グループは、「より有効なDIF誘導体の開発を目指すと同時に、DIF誘導体の抗マラリア活性機序の解明を進める予定」だそうで、「第一選択薬アルテミシニンへの耐性が世界のマラリアの9割以上が存在するアフリカに出現し、徐々に拡散している現在、DIF誘導体を利用した薬剤耐性マラリアにも効果のある新たなマラリア治療薬が開発されれば、多くのマラリア患者を救い、マラリアのエリミネーション(排除)に向けた強力なツールとなる」と述べています。

 既存薬への耐性マラリア原虫をも駆逐する新しい治療薬の開発(続報)|ニュース&イベント|順天堂大学 (juntendo.ac.jp)

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