港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.21

  • ニュース

口唇ヘルペスとPIT

「ヘルペス」というと、単純ヘルペスウイルスが原因の単純疱疹と水痘帯状疱疹ウイルスがありますが、唇の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」は一般的にかかりやすく、その経験のある方は多くいるはず。主な原因となる単純ヘルペスウイルス1型を保有する日本人の割合は約60%。体内に入れば、一生付き合わなければならないウイルスで、体調が落ちたり、免疫が下がると発症しやすいようです。また、強い日差しに長時間さらされると、体力を消耗し、発症することもあるようです。そんな口唇ヘルペスの新しい治療法があると報じるのは、日刊ゲンダイヘルスケア(620日付)。従来は、もし発症すれば、病院で塗り薬を処方してもらうか抗ウイルス薬を服用するかの選択しかなかったのですが、そこに「PITPatient Initiated Therapy)」という選択肢が加わったというのです。一度口唇ヘルペスに罹った方は、初期の違和感、ピリピリする、痛痒いといった症状を覚えているはず。そこで、もしそうした症状が再発したら、「PITでは『アメナメビル(一般名)』と『ファムシクロビル(一般名)』の2種類の薬が処方可能」(同記事より引用)なのだそうです。どちらの薬も、初期症状の時に服用し、ウイルスの増殖を抑えると、比較的軽症のまま抑えられるそうです。同記事によると、「処方には、アメナメビルは初期症状が分かる人、ファムシクロビルはそれに加えて年に3回以上の再発を繰り返している人、という条件が付く」のだそうです。因みにこの2種類の薬ですが、処方方法が厳格に定められていて、初期症状を感じてから6時間以内に服用すること。アメナメビルは一度だけ服用。ファムシクロビルは初回服用後12時間後に2回目を服用、と決められているようです。経験者なら、良く分かることですが、かかり始めが肝心です。単純ヘルペスにせよ帯状疱疹にせよ、なるべく早く対処することが必須条件であることは言うまでもありません。ともあれ、詳しくは、近くの皮膚科の先生に相談してみてくださいね。

日本人の6割が保有…しつこい口唇ヘルペスは新たな「PIT療法」で撃退できる|日刊ゲンダイヘルスケア (nikkan-gendai.com)

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む