2024.06.21
- ニュース
頭痛って300種類もあるの?
頭痛にもいろいろあるようです。国際頭痛分類という区分があり、なんと300種類あるというから驚きです。6月18日付東京新聞が「頭痛」との付き合い方を伝授していました。大抵の人は、頭痛があっても、市販薬で済ませることが多いのではないでしょうか。そこで問題なのは、薬剤の使用過多による頭痛(MOH)なのだそうです。市販薬などを過剰に飲むと頭痛が悪化する場合があることをご存知ですか。同記事によると、使用頻度が増すと、「脳内の痛み中枢が敏感になり、少しの刺激でも頭痛が起きるようになる」(同記事から引用)のだそうです。因みに国際的な診断基準では、月に15日以上、頭痛薬を3か月以上、定期的に使用しているとMOHと判断されると報じています。同記事で初めて知ったのですが、頭痛薬と言っても、「痛み止めの成分のみ入った単剤と鎮静成分が入った配合剤」があるのだそうです。市販薬は圧倒的にこの配合剤タイプが多いとか。ただ中には依存性があるものがあるようで、単剤がおすすめだとか。ともあれ、痛みが出たら、我慢せずにすぐに飲むのがベターだそうです。ところで、片頭痛ほど厄介な頭痛はないかもしれません。脈打つような痛みに加えて、光や音、匂いにも敏感になるからです。ただ、同じく、同新聞の記事(6月18日付)によると、近年、片頭痛の治療方法は格段の進歩を遂げているとか。CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という神経伝達物質があるのですが、それが脳神経から過剰に放出されると神経の炎症や血管の拡張が起こり、その結果頭痛発作か起きるメカニズムに対し、そのCGRPの働きを抑える治療法だそうです。つらい頭痛に悩んでいる方は、日本頭痛学会のHPに「認定頭痛専門医」の案内が掲載されていますので、ぜひご参照下さい。