港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.21

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バイオフィードバック訓練って何?

東京大学大学院薬学系研究科らの研究グループは、「バイオフィードバック訓練を積むことで自分の心拍数を下げられるようになることを実証し、脳から心臓に司令が送られるしくみを解明した」と発表しました。このバイオフィードバック訓練とは、「本来不随意性である生理機能を当人に認識させることで、随意的に制御できるように導く訓練」だとか。本研究では、「ラットに心拍バイオフィードバックを施す新しい実験系を設計して検討を行ったところ、30分以内に心拍数を減少させることを学習し、5日後には約50%の心拍減少を達成した」と言うのです。で、この低心拍状態は、そのまま少なくとも2週間は維持され、この間、ラットは不安行動が減少し、また血液循環機能の低下を代償するように赤血球が増えたそうです。本研究では、「意志による心拍数コントロールを可能とする神経回路を明らかにし、心拍フィードバック技術の神経学的基盤を解明した」ということです。本研究グループは、「この発見は、循環器疾患や精神疾患の治療、ストレス管理に応用可能で、心拍フィードバックの効果を最大化するための技術改良や、特定の神経回路をターゲットとした新たな治療法の開発に寄与する可能性がある」と述べ、「心拍数の自己調節能力を向上させることで、不安の軽減、メンタルヘルスの向上、アスリートのパ フォーマンス向上などが期待される」と結んでいます。

400242397.pdf (u-tokyo.ac.jp)

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