2024.06.21
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ゼブラフィッシュで糖尿病性腎症の治療
「ゼブラフィッシュで糖尿病性腎症の治療」と聞けば、おやっと思われる方が多いのではないでしょうか。この研究に取り組んでいるのは、三重大学大学院地域イノベーション学研究科の研究グループです。実は、糖尿病が進行すると、腎臓の口過機能の一部が壊れて、蛋白尿・ネフローゼ症候群となるようです。そこで、本研究では2017年に発表した「世界初の2型糖尿病モデルゼブラフィッシュをベースに、糖尿病性腎症モデルを構築した」というのです。ゼブラフィッシュを飼育している水槽内に出てくる蛋白尿の量を測定。その結果、このゼブラフィッシュの腎臓は患者に見られる遺伝子発現パターンに類似していることを突き止めたそうです。本研究グループは、糖尿病性腎症モデルであるゼブラフィッシュによって人間の糖尿病腎症の発症及び進展メカニズムを解明し、その治療法開発のための強力なツールとなることを期待したいと述べています。
三重大Rナビ -三重大学の研究最前線- | ゼブラフィッシュで糖尿病性腎症の治療を―糖尿病性腎症モデルゼブラフィッシュの構築― (mie-u.ac.jp)