2024.06.19
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発汗のモニタリング用ウェアラブルパッチ
「活動時のみならず安静時の微量な発汗(体表面からの水の蒸散)も、正確に連続モニタリング可能な先進的ウェアラブルデバイスを開発した」と発表したのは、筑波大学数理物質系の研究グループです。具体的には、「安静時でも生じている体表面からのごく微量な水の蒸散も正確にモニタリングできる、肌に張り付けるタイプの薄くて(1㎜)軽い(1g)ウェアラブルパッチ」なのだそうです。パッチ内の流路には,植物の吸水メカニズムを模倣した超親水性ポリマー製スポンジが充填されており、微量の汗(水蒸気)を迅速かつ確実に捕捉できるとのことです。ヒトにとって体内の水分量の調節は、生命活動を維持する上で極めて重要ですが、「現在のウェアラブル技術では、日常生活において、比較的多量の汗しか連続してモニタリングできなかった」そうです。今回開発されたこのパッチを「頭部など体のさまざまな部位に貼り付けて日常生活を送る実験を行い、微量の発汗を計測した結果、パッチの有効性と計測の信頼性が確認された」と述べています。本研究グループは、「脱水管理、緊張状態やストレス状態の観察,疾患診断,心身の健康管理、スポーツパフォーマンスの最適化など幅広い分野への応用が期待される」と述べ、「パッチを個人個人が装着して活用することから、特に個別化医療の進展に貢献できるだろう」と結んでいます。