港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.19

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生殖細胞が脊椎動物の寿命の性差を生む?

大阪大学微生物病研究所らの研究グループは、「脊椎動物の生殖細胞がメスと オスで異なる機構により老化と寿命を制御することを明らかに」したそうです。実際、メスの生殖細胞は寿命を伸ばし、オスの生殖細胞は寿命を縮めることが分かったということです。ヒトを含む脊椎動物では、生殖細胞と寿命・老化の関係は 不明でした。また、ヒトを含む多くの動物においてメスの方がオスよりも寿命が長いことが知られていますが、この性差が生じるメカニズムも未解明でした。そこで、本研究グループは、寿命がわずか数ヶ月と極端に短命な小型魚類であるターコイズキリフィッシュ(以下キリフィッシュと略)を実験モデルとして、脊椎動物の生殖細胞と寿命・老化の関連を実験的に示すことに初めて成功したと述べています。実際、「キリフィッシュもヒトと同様にメスの方がオスよりも寿命が長いのですが、生殖細胞を除去するとメスでは寿命が縮み、オスでは寿命が伸び、結果としてオスとメスの寿命が 同程度になることがわかった」そうです。そして、「これまで寿命との関与は知られていなかったビタミンD について、適正量を投与することで、オスメス共に寿命延伸 が可能になることを明らかにした」とも述べています。本研究の成果によって、「新たな健康寿命延伸手法の開発につながるだろう」と結んでいます。

20240610AbeIShitani-ScienceAdvances.pdf (osaka-u.ac.jp)

 

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