港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.12

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冬眠中は爪の伸びが止まる?

「冬眠中は爪の伸びが止まるにも関わらず爪自体に異常は生じないことを、冬眠する哺乳類のシリアンハムスターにおいて明らかにした」と発表したのは、北海道大学獣医学部らの研究グループです。爪は、「爪幹細胞の細胞分裂と細胞分化により伸び、全身状態の影響を受ける」といわれていますが、冬眠中の低体温状態ではシリアンハムスターの爪は伸びず、冬眠を経ても爪は綺麗なのだそうです。私たちのような人間の場合、「爪は健康のバロメーター」とも言われるように、過剰なストレスや栄養不足・内臓疾患などで爪に異常が現れることがありますが、冬眠中のシリアンハムス ターの爪は、「異常もなく綺麗に保たれることが分かった」とか。加えて、いくつかの解析から、シリアンハムスターの爪は、低体温となる深冬眠中にはその伸びが大幅に抑えられますが、冬眠期間のなかで体温が正常体温に戻る中途覚醒と呼ばれる際には伸びるのだそうです。しかし、「低体温で爪の伸びが止まるにも関わらず、なぜ爪に異常が出ないのか」。その仕組みはまだ不明ですが、「中途覚醒の際に巣穴の中に蓄えた餌を食べるといった活動のために、正常な爪を維持する利点がありそうだ」と結んでいます。

240513_pr.pdf (hokudai.ac.jp)

 

 

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