港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.12

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歯周病原細菌も90分で検知

広島国際大学健康科学部医療栄養学科らの共同研究チームは、「細胞の遺伝情報を担う核酸の分離・増幅反応を同時かつ短時間に行える技術を開発し、特許を取得した」と発表しました。これによって、「全身疾患につながる歯周病原細菌の検査法にも応用でき、集団検診への活用も期待できる」ということです。具体的には、従来4、5日を要した細菌の検出が60~90分程度に短縮したこと、そして、従来の検査法より簡便・安価、時間短縮もできるため、集団検診への活用も期待できると述べています。口腔内細菌を検出するには、唾液から採取した細胞を数日間掛けて培養する方法を取り、細胞を溶解した後、フェノール・クロロホルム処理によりたんぱく質を除去し、エタノール添加により核酸を沈殿させる。そして、唾液の採取から結果が出るまで4、5日を要する、ということでした。本研究グループは、「虫歯や歯周病の原因となる細菌の中には、血液中に入ると全身疾患につながるものもあり、」「ミュータンス菌の中でもcnm遺伝子を持っている細菌は認知症、ジンジバリス菌のタイプ型を持つ細菌は生活習慣病の発症リスクがそれぞれ高まる」と述べています。そして、本検査によって早期の歯科治療を促すことで全身疾患の予防や健康増進につなげられると期待できる、と結んでいます。

全身疾患につながる歯周病原細菌も90分で検知 核酸の分離・増幅技術で特許、集団検診への活用も期待 | 広島国際大学 (hirokoku-u.ac.jp)

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