港区立高輪いきいきプラザ

2023.11.24

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尿のトラブル

加齢とともに、「下部尿路症状」が深刻化していくケースが多いようです。尿が「スムーズに出ない」「出し切ったと思っても、まだ出てしまう」など。加えて、過活動膀胱による頻尿や急に尿意をもよおす尿意切迫感に悩む場合も増えているとのこと。日刊ゲンダイヘルスケアの記事によると、頻尿や夜間頻尿は、「男性では前立腺肥大が原因になることが多く、女性では出産時や潜在的な骨盤底筋の損傷が原因で起こることが多い」と説明していました。近年は、尿のトラブルと認知症の関連も指摘されているようです。夜間頻尿の対策としては、水分摂取を控えること、減塩に努めること、夜のカフェイン入りコーヒーを控えた方が良さそうです。ところで、名古屋大学大学院医学系研究科のHPによると、前立腺肥大が尿の通過障害を引き起こす理由には、次のメカニズムが考えられるというのです。ひとつは、「前立腺の平滑筋に対する交感神経の緊張が亢進して、前立腺が収縮して、尿道を圧迫」、もうひとつは、「大きくなった前立腺が物理的に尿道を圧迫して、通りを悪くする」ことによるとか。治療薬としては、交感神経α1遮断薬、前立腺や膀胱の出口の平滑筋を弛緩させて、尿を通りやすく薬、前立腺を小さくして、前立腺肥大による尿道の物理的な圧迫を軽減させる薬など。前立腺の肥大には男性ホルモンが関与しているため、男性ホルモンの前立腺に対する作用を抑える薬などが使われているようです。ともあれ、どうしても気になるという方は、早めに泌尿器科を受診してくださいね。

名古屋大学大学院医学系研究科のHP

前立腺肥大症の治療法のいろいろ | 前立腺肥大症 | 泌尿器科の病気について | 名古屋大学大学院医学系研究科 泌尿器科学教室 (nagoya-u.ac.jp)

 

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