港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.07

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ナノ水滴の挙動を可視化

「ガラス表面のナノ水滴の挙動を可視化することに成功! 」と発表したのは金沢大学理工研究域数物科学系らの研究グループです。「ガラス表面でナノメートルサイズ の水滴が形成する様子を捉え,それらの微小な水滴が動き回る特異な挙動をその場観察することに成功した」と伝えています。 本研究では,「湿潤な大気中において,シリカガラス表面がぬれる過程を高分解能 AFM (周波数変調原子間力顕微鏡: FM-AFM※1))で観察した結果,湿度の上昇に伴ってナノメートルサイズの水滴(ナノ水滴)が自発的に形成されることを明らかにした」そうです。これは、ナノ水滴が湿度とともに大きくなってぬれが広がるのではなく,高湿環境でも水滴の状態を維持していることが分かったとも述べています。実は、「ナノ水滴が固体表面での物質の輸送に影響している可能性も考えられ,触媒効果などさまざまな現象に関与していることが期待される」ということです。今後、その形成メカニズムを明らかにすることで、ガラス以外の物質においても見られる普遍的な現象であるか検証していきたいと抱負を述べています。今後の研究成果に期待しましょう!

 

20240530-1.pdf (kanazawa-u.ac.jp)

 

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