港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.07

  • ニュース

人iPS細胞と心臓再生

「臨床治療用のヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋球を作製し、心筋梗塞を発症させたカニクイザルの心臓に移植したところ、移植した心筋細胞が長期に渡って生着し、サルの心機能を回復させることに成功した」と発表したのは、信州大学医学部再生医科学教室らの研究グループです。こうした「再生医療」はヒトiPS細胞から分化した心筋細胞を移植した後、心室性不整脈が発生することが大きなハードルなのだそうです。今回、共同研究グループは、当プレスリリースを引用すると、「まず臨床用のヒトiPS細胞から臨床グレードの培養液を用いて、高純度の心筋細胞(主に心室筋)を製造し、微小心筋組織塊(心筋球)を作製。心筋梗塞を発症したカニクイザルにその心筋球を移植したところ、移植した心筋細胞が長期に渡って生着し、サルの心機能を回復させることに成功した」そうです。加えて、従来の報告と比較して移植後に発生する心室性不整脈の副作用が格段に少ないことも明らかにしたと述べています。本研究成果は、移植後に発生する心室性不整脈という大きな課題を解決し、心臓の再生医療の実現化を大きく加速するものになるだろうと結んでいます。

 

ヒトiPS細胞から作製した心筋球移植による心臓再生に成功 -移植後の不整脈を抑えた細胞移植治療が可能に-|トピックス|信州大学医学部 (shinshu-u.ac.jp)

 

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む