2024.06.07
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免疫を正常に調節する化合物っ何?
歯周炎や肺炎において感染者の免疫が撹乱されることにより、病態が悪化するということがあるそうです。そこでは、免疫を正常に調節する化合物として、抗菌薬マクロライドが使われるようですが、しかしながら、薬剤耐性菌の激増により使用制限が課せられているとか。そこで、新潟大学大学院医歯学総合研究科微生物感染症学分野の研究グループは、マクロライド誘導体研究の実績に優れる北里大学大村智記念研究所のグループと共同研究を行い、抗菌作用の無いマクロライド誘導体を合成し、免疫調節作用のみを保持する化合物を選出したと発表しました。現在は、動物モデルでの免疫調節効果を検証中だそうで、本研究は抗菌作用が無いことから、COVID-19などのウイルス感染症に対しても、免疫調節薬として活用できる可能性が期待できると結んでいます。
免疫を正常に調節する化合物を同定-様々な感染症の治療に応用できる可能性-|学校法人北里研究所 (kitasato.ac.jp)