港区立高輪いきいきプラザ

2024.06.05

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アイトラッキングによる緑内障検査

眼底にある視神経という部分が障害を受けて、徐々に視野が狭くなってくる病気「緑内障」。40歳以上の約5%が緑内障を発症しており、その90%が未診断であるということです。残念ながら、緑内障のはっきりとした原因はわかっていっていないようです。もちろん、眼圧が高いと、目の奥に続く視神経が障害されて緑内障になりやすいともいわれていますが。因みに、眼圧の正常範囲は1020mmHg20mmHgを大きく超えると視神経が障害されるリスクが高まるとか。さて、本題ですが、京都大学医学研究科らの研究グループは、新しい測定原理によるヘッドマウント型の自動視野計(Gaze Analyzing PerimeterGAP)を、現在一般的に使用されているハンフリー自動視野計(HFA)の結果と比較し検討した結果、「良好な一致が見られることが確認された」と述べています。そして、視野障害の程度が軽い患者において、GAPは検査時間の短縮に優れていることが分かったそうです。当プレスリリースによると、「ヘッドマウント型の自動視野計は、見える視標に対しては視線が直線的に移動するのに対して、見えない視標に対してはそのような移動がみられないことを利用することで、ボタンの押下ではなく、アイトラッキングによって得られた視線の動きをもとに、見えているかどうかの判定を人工知能によって行う」そうです。GAPを利用することで、高齢の方にとっても病院への受診・ボタン操作・検査機器へのお顔の固定などに難がある場合があり、既存の視野計での視野計測が困難になっている方々での視野検査が可能になるなど、検査機会の確保にもつながるはず」と結んでいます。

アイトラッキングを利用した新しい自動視野計の性能が明らかに―簡便な検査で緑内障などの早期発見に期待― | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

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