2024.05.24
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ドミノ骨折にご注意を!
唐突ですが、ごぼうやニンジンの芯にできる隙間を「鬆」(そ)と言いますが、実はこの漢字が高齢者にとって厄介な「骨粗鬆症」(こつそしょうしょう)に使われています。つまり、文字通り、骨に隙間のできる「鬆」の状態です。前置きが長くなりましたが、 加齢などで骨の量が減り強度が弱まる「骨粗鬆症」。高齢者が、ちょっと油断して転倒した場合でも、骨折してしまうため、骨に自信ない方は「骨密度測定」をしてみるのもいいかもしれません。時事メディカルの記事によると、骨粗鬆症の推定患者数は1590万人だとか。ここでさらに注意すべきことは、「ドミノ骨折」です。一度骨折し、すぐに第二、第三の骨折を起こすことです。つまり骨折の連鎖。同記事で、兵庫医科大学病院の楠川智之病院助手は、次のように述べています。「骨粗しょう症による椎体骨折患者227人のうち、最初の骨折後3カ月という短期間に約14%がドミノ骨折を発症、生活の質(QOL)は著しく低下していました」。加齢に伴い、もし「腰が痛い」「背中が丸くなってきた」「背が縮んだ気がする」などの自覚症状があれば要注意だそうです。では、どのような対策を取ればよいのでしょうか?第一に、同記事でも推奨していますが、カルシウムやビタミンDなどを含む食生活と適度な運動。加えて、やはり「骨密度測定」で自分の骨の状態を知ることです。上述の先生は、もし骨密度が低下したら専門医の下で適切に薬を使いながらケアすることが大切だと話しています。