2024.05.22
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運動の有無で余命に差
「運動の有無で余命に差が出る」と訴えるのは、東京都健康長寿医療センター研究所清野諭主任研究員。時事メディカルの記事に教えられました。その記事の一部を引用させていただくと、「1週間に2.5~5時間程度歩く60歳以上の人はそうでない人より死亡率が19~30%低く、脳卒中や心筋梗塞などの心血管系疾患による死亡率は25~34%低い」というのです。そこで、「歩行や体操など10分未満の活動を積み重ねれば健康効果が得られる」と訴えています。つまり、10分単位の活動で健康効果が上がるというのです。実際、数字が示すように、例えば、ストレッチや洗濯などの家事を計1日約3時間行えば、要介護認定リスクが37%減少。散歩、ウオーキングなどを約40分行えば、要介護認定リスクが50%低下する、という研究結果の裏付けもあるようです。一方で、すぐに実行できる工夫として、座りっ放しを避ける「ブレイク30」。これは、椅子やソファから30分ごとに立ち上がって伸びをしたり、体を動かしたりすることです。「頻繁に立ち上がることは、足腰の筋力維持、食後の血糖値や中性脂肪の減少などにつながり、脳卒中などの心血管疾患予防にも重要だ」と清野主任研究員は述べています。ともあれ、基本は、1日10分余分に動く「プラス10」です。家事、洗濯、掃除、庭の手入れなど様々な活動を積極的に行うことで、家でゴロゴロしている「怠け者」から解放されるのではないでしょうか。