2024.05.22
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高齢者の膝伸展筋力と遺伝子
理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チーム及び島根大学医学部整形外科学講座、順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学らの共同研究チームは、「日本人高齢者における膝伸展(ひざしんてん)筋力のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、下肢筋力に関連する領域を同定した」と発表しました。ご存知のように、「老いは脚から」と言われるように、下肢筋力は健康指標とよく相関することが知られており、近年はサルコペニアの定義においても下肢筋力が重要視されているようです。しかし、下肢筋力に関わる遺伝的要因については十分に解明されていないのが現実。そこで、本研究グループは、日本人高齢者を対象に膝伸展筋力のGWASを行い、TACC2遺伝子の多型が膝伸展筋力に関連することを明らかにしたとのことです。本研究成果は、「加齢に伴って生じる骨格筋量と筋力および身体機能の低下と定義されるサルコペニアの遺伝的要因の解明につながるものと期待される」と結んでいます。
日本人高齢者の膝伸展筋力のゲノムワイド関連解析|ニュース&イベント|順天堂大学 (juntendo.ac.jp)