2024.05.17
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虫歯対策はカテキンとフッ素の相乗効果で
むし歯予防対策に、カテキンとフッ化物の相乗効果を利用する新しい試みを提案するのは東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野らの研究グループです。その理由ですが、むし歯は口腔内の細菌が産生した酸により歯が溶けることで進行します。「緑茶由来カテキンには細菌の酸の産生を抑える働きがあること、そしてフッ化物を併用することで、その働きがさらに強くなることが分かった」と発表しました。実は、カテキンには、抗酸化作用や抗炎症作用などさまざまな健康効果があることが分かっています。つまり、むし歯の原因となる微生物の成長と、代謝産物として排出される「酸」の産生を抑制することで、むし歯を予防するというわけです。一方、フッ化物は「歯の修復・強化に加え、微生物の酸の産生を抑制することで、むし歯を予防することできる」と述べています。