2024.05.17
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コロナ5類移行
新型コロナウイルスに関するニュースはめっきり少なくなりました。とはいえ、感染者がゼロになったわけではありません。コロナ5類移行後、幸い流行状況に大きな変化は見られないようです。時事メディカルの記事で東京医科大客員教授濱田篤郎氏は、次のように解説しています。2類から5類に移行して、予防対策は国レベルではなく、個人や事業者の判断で実施されるようになったこと。また、以前は、連日コロナ感染者数が発表されていましたが、現在は患者数の把握を全数ではなく定点医療機関からの報告に基づく対応になったということです。濱田教授によれば、「この1年間は大きな変化なく経過しています。『変化がない』というのは、夏と冬の流行を5類移行前と同程度の規模で繰り返しているという意味」と述べています。その主な理由ですが、ワクチン接種によって一定の免疫を持つにようになったからだと言います。「免疫を獲得した人が多い状況下であれば、予防対策をある程度緩和しても流行が大きく拡大することはない」とも述べています。一方で、高齢者の場合は重症化するケースも少なくないようです。厚労省によれば今秋には65歳以上の高齢者を対象にワクチンの追加接種を行う予定だとか。ともあれ、「5類移行後の1年間はウイルスの病原性も変化することはなかった」ことも幸いしたようです。ただ、厚生労働省の発表によれば、5類移行後の23年5月から11月までの新型コロナによる死亡者数は約1万6000人で、その大多数は高齢者だったということですから、高齢の方、基礎疾患のある方は、手洗い、人込みでのマスク着用を継続して心がけるようにしたいですね。