港区立高輪いきいきプラザ

2023.11.22

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魚とヒ素

魚にはビタミンやオメガ3-脂肪酸(DHAEPA)など栄養成分が含まれています。一方で、その魚にはヒ素という元素が多く含まれていることをご存じですか。今まで魚に含まれるヒ素は無害であると考えられてきましたが、どのくらいの頻度で摂取すると、ヒ素が健康に影響を与えるかについては十分に解明されてきませんでした。そうした中、「食生活・血液中のヒ素・高血圧の関係」について新たな知見を発表したのは、名古屋大学大学院医学系研究科環境労働衛生学分野らの研究グループです。本研究グループは、大規模コホート研究によって、一般成人2709人を対象に調査した結果、「血液中のヒ素の増加には魚をよく食べていることに関係している可能性がある」と明らかにしました。一日に1回以上魚を食べる人は、血液中のヒ素濃度が高まり、高血圧になるリスクがあるそうです。もちろん、冒頭で述べた通り、魚には健康に良い成分が豊富に含まれています。つまり、魚だけに偏らず、バランスのよい食事をとることが健康に良いと述べています。因みに、魚が自分でヒ素を作るわけでなく、魚が生息する環境に存在するヒ素を取り組むことによって起こるのです。海水に溶け込んだヒ素がプランクトンなどに取り込まれ、それらを魚が食べるという訳です。さて、血液中ヒ素の増加と高血圧リスクの関係ですが、魚肉を食べすぎるとヒ素を介して高血圧のリスクに影響を与えるようですから、特に血圧に気を使われている方は注意が必要です。

 

 

https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/09/post-556.html

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