2024.05.10
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狭心症の放散痛とは?
狭心症の症状と言えば、締めつけられるような「胸の痛み」が典型的な例ですが、それ以外にも、のどや奥歯、腕、背中、みぞおちなどが痛むケースもあるようです。狭心症とは、心臓に血液を送っている「冠動脈」の一部に異常が起き、血流が流れにくくなり、心筋が弱ってしまう病気。そして、冠動脈に血栓が詰まって血流が途絶え、周囲の心筋が壊死(えし)してしまうのが心筋梗塞だとか。NHK健康チャンネルのHPに教えられました。さて、その狭心症の「放散痛または関連痛」について、時事メディカルのHPの中で、東北大学大学院循環器内科学の安田聡教授が詳しく説明しています。冠動脈が狭くなる原因により、主に二つのタイプに分けられるそうです。一つは、「動脈硬化が進み、動脈の壁にコレステロールや血の塊がたまって狭くなるタイプ。体を動かしたときに症状が出るので労作性狭心症と呼ばれるタイプ」だそうです。もう一つは、「喫煙、飲酒、精神的ストレスなどにより、冠動脈が一時的にけいれんして狭くなるタイプ」です。冠れん縮性狭心症と呼ばれています。夜間から早朝の安静時に症状が出るとか。上述の安田教授は「心臓発作を防ぐ有効な手だての一つは、狭心症を早期に発見し、適切な治療を受けること」で、そのためには症状を理解することが重要なのだそうです。特に高齢の人や肥満に悩んでいる人、脂質異常症、糖尿病などの動脈硬化の危険因子を持つ人が今までなかったような胸の痛みや放散痛を感じたら、早めに医療機関を受診することを勧めています。