港区立高輪いきいきプラザ

2024.05.10

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5類感染症に移行して1年

感染症法では、感染症の感染力や感染した場合の重篤性などを総合的に勘案し、1~5類等に分類していますが、新型コロナ感染症が「5類感染症」に移行して、今年の5月8日でちょうど1年が経ちました。日常生活はほぼコロナ前の状態に戻りつつありますが、厚労省の発表では、昨年5~11月に計1万6043人が新型コロナで死亡しています。つまり、新型コロナウイルスに感染して、命をなくす人はまだゼロではないのです。従って、基本的な感染対策は、個々人が責任をもって行うことが大切です。マスク着用は、「個人の判断に委ねることが基本」です。また手洗いも基本的な感染対策の一つ。加えて、「三密」ですが、高齢者等重症化リスクの高い方は、換気の悪い場所や、不特定多数の人がいるような混雑した場所、近接した会話を避けることが望ましいかもしれません。ところで、もし感染してしまったら、どうすればよいのでしょうか。新型コロナ患者や濃厚接触者に対して、感染症法に基づく外出自粛はありませんので、外出を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられます。そこで、もう一度おさらいですが、新型コロナウイルス感染症では、鼻やのどからのウイルスの排出期間の長さに個人差があるものの、発症2日前から発症後7~10日間は感染性のウイルスを排出しているといわれています。特に発症後3日間は、感染性のウイルスの平均的な排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少することから、特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことに注意してください。今年4月以降は、治療薬や入院費の負担が増え、医療機関への受診控えも危惧されますが、ワクチンの定期接種に関しては、「41日以降、65歳以上の方及び60歳から64歳で対象となる方には、新型コロナの重症化予防を目的として秋冬に自治体による定期接種が行われ、各自治体において設定した自己負担額がかかる」とのことです。因みに、現在流行しているコロナ株は、JN.1(オミクロンBA.286株から派生した株)。その感染が急速に増加していますが、重症化のリスクが高い事を証明する報告はないそうです。最後に、NHKによる4月20日発表のデータですが、「東京都内の新規感染者数の7日間平均は19日時点で1166人と、前の週のおよそ105%となっていて、4週連続で100%を上回った」と報じています。専門家は、「現時点では感染拡大のスピードは速くないが、動向を注視する必要がある」との事ですから、感染対策は常に頭の隅に入れておきたいですね。

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

東京都健康安全研究センター » 世界の新型コロナウイルス変異株流行状況 データの更新:4月24日 ) (tokyo.lg.jp)

 

 

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