港区立高輪いきいきプラザ

2024.05.03

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読書と寿命

あなたはひと月に何冊本を読んでいますか?文科省のある調査結果では、小学生から大学生まで読書量が大きく落ち込んでいると警鐘を鳴らしています。原因は、SNSや動画投稿サイトの普及などが指摘されていますが。さて、本題ですが、53日付日刊ゲンダイヘルスケアに興味深い記事が掲載されていました。アメリカのカーネギーメロン大学の研究によると、8歳から10歳の子どもに半年間で100時間の読書をしてもらい、その前後で脳の変化を調べたところ、脳内の情報処理を担当する「白質」という部位がよく働くようになったそうです。また、同記事によるとイエール大学の研究者が行った研究では、「本を読むと本を読まないとでは寿命に差異が生まれる」というのです。このコホート研究は、50歳以上の参加者3635人を12年間にわたって追跡調査したとか。その調査では被験者を①読書をしない人②週に3.5時間未満しか読書をしない人③週に3.5時間以上読書をする人の3つのグループに分けたそうです。そこで、研究期間中に死亡する可能性が、①の読書をしない人に比べて17%低かったということ。そして、③の3.5時間以上読書をする人は、さらに23%も死亡する可能性が低くなったという結果が明らかになりました。つまり、読書をする人と読書をしない人とでは、平均寿命に2年の違いがあることが判明。この研究結果は何を意味するのでしょうか? 当記事では、「読書には深い没頭や共感の促進などの認知プロセスが含まれており、それが健康上の利点をもたらす可能性がある」と訴えています。つまり、脳を活性化させるためには「一文字ずつ活字を追っていくことで脳をフル回転させる小説などの書籍がよい」と結んでいます。


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