港区立高輪いきいきプラザ

2024.05.01

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亜鉛欠乏症と関連疾患について

順天堂大学医学部総合診療科学講座らの共同研究グループは、「大規模なレセプト情報を基に、血清亜鉛濃度のデータが確認できた13,100名の患者を対象に亜鉛欠乏症患者の頻度と臨床的特徴などを評価した」と発表しました。その発表によると、亜鉛欠乏症患者の頻度は男性で36.6%、女性で33.1%と高頻度であることが明らかになったそうです。気を付けたいのは、その症状は年齢とともに上昇し、肺炎、褥瘡、サルコペニア、COVID-19、慢性腎臓病などの疾患は亜鉛欠乏症に関連しているといわれています。加えて、「利尿剤、抗生剤、抗貧血薬および甲状腺ホルモン治療などの現病歴が、亜鉛欠乏症の関連要因であった」とも述べています。本研究によって、これまで明らかではなかった亜鉛欠乏の実態を明らかにし、その理学的・臨床的特徴を示したというわけです。本研究グループは、これまで明らかではなかった亜鉛欠乏症について解明し、血清亜鉛濃度などの評価が栄養状態の評価とともに重要であること、そして本研究の成果を参考にすることで、併存疾患のより適切な治療に貢献できるだろうと結んでいます。

 

日本人亜鉛欠乏症患者の理学的および臨床的特徴に関する研究|ニュース&イベント|順天堂大学 (juntendo.ac.jp)

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