港区立高輪いきいきプラザ

2024.04.26

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ミジンコの知恵

小さな動物性プランクトンのミジンコ。穏やかな水辺を好み、寿命は1か月ほどの生き物。さて、このミジンコ種の2集団が、湖でなぜ長期共存できるのか、9年に渡る調査と実験により明らかにしたと発表したのは、東北大学大学院生命科学研究科らの研究グループです。具体的には、競争劣位集団は競争相手の増加を察知するのだとか。そして、集団が全滅する前に休眠卵(休眠のために作る卵)をすばやく生産しているそうです。つまり、「競争劣位集団は短期的な競争に負けて一時的に排除されたとしても、休眠卵を生産することで集団の長期的な存続を可能にしていることがわかった」ということです。本研究グループによると、「競争と共存の解明は、生物学の重要課題の1つ」なのだとか。休眠は不適な季節を乗り切るための戦略と考えられてきましたが、それだけでなく、「競争を回避するためにも休眠を利用していることを動物で示した初めての研究です」と述べています。競争に負けてしまう集団が競争相手の増加を察知し、排除される前に休眠卵をすばやく生産する、これも生存競争を生き抜くミジンコの知恵なのですね。

 

「負けて勝つ」ミジンコの長期共存戦略 | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

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