港区立高輪いきいきプラザ

2024.04.19

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楽しくたべることは楽しく生きること

食事中にむせる、食べこぼす。あるいは滑舌が悪い、口が乾く、といった症状があれば、お口の機能低下を疑ってみることが大切です。なぜなら、そうした症状は「オーラルフレイル」であり、全身の衰えにつながるからです。要は、「食べる」という行為が健康を支えている、そして健康寿命を延ばしてくれていると考えるべきでしょう。日常生活の中で取り組むべき予防法としては、普段から食事をよく噛み、人とよく喋って積極的に口を動かすこと、とアドバイスするのは医師・歯科医師の米永一理先生です。ヨミドクターの記事に教えられました。先生曰く、「舌が上あごに接触する力、舌圧を維持することも大事である」そうです。「食べるときは舌の筋肉も使いますが、これは使わずにいるとやせてきて、しかも一度やせると元に戻りにくい」とか。「舌圧は握力や歩行能力、食事内容とも関連があるため、普段から軽い運動をしたり、軟らかいもの以外も食べたりするように心がけましょう」とも話しています。近年、オーラルフレイルのケアにために、漢方薬も使われるようになってきているようです。実際、漢方薬の中には、「食欲不振を改善して栄養の摂取を助ける、身体機能を高めて歩行などを促す、会話や外出など社会参加への意欲を促進するといった効果が期待できる」と米永先生は述べています。例えば、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)。こうして漢方薬に力を借りて、「食べる」を促すことで、噛む力や栄養状態の回復を図り、口腔機能や心身機能の低下を防ぐよう努めているそうです。興味深いのは、先生の研究では「若い人よりも65歳以上の人のほうが、食べることに幸せを感じる割合が高い」という結果が出ているとか。楽しく食べることは、楽しく生きるということですね。

 オーラルフレイルの予防と漢方 | ヨミドクター(読売新聞) (yomiuri.co.jp)

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